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紀元後1800年
伊能忠敬が『方位磁石』を使用して測量を開始する

江戸時代後期の地理学者伊能忠敬は、50歳代半ばから約17年間に渡って各地を測量し、彼の死後3年を経て完成した日本地図『大日本沿岸輿地全図』は現在の地図とも大きな差がない精度でした。また、この地図はシーボルトによりその精度の高さを海外にも伝えられました。

彼は測量を行なう際に「小方儀」という方位磁石を使いました。当時、磁石についての知識が乏しかったのですが、彼は鉄が磁石を狂わせることを知っており、測量の時には同行者に刀等の一切の鉄を身に付けさせず銅や竹の刀を携えていたそうです。

また、偏角(磁針の指す北の方向と地理学上の北の方向がなす角)についても詳細に検証し、当時の日本ではそれを考慮しなくても差支えないことを確かめています。

このように磁石や磁気に関する科学的で正確な知識を持っていたことが、精度の高い地図が作成できた理由だと考えられます。